三度半音階下降の部分を収録しました。未だ音楽になっておりませんが、片鱗を感じることができるのではないでしょうか。やはり、ショパンの作品25第6番の方が難しいように思われます。
他の部分で目立った課題と言えば、暗記の不安定を除けば、経過句ではないでしょうか(以下譜例)。
基本的には、右手小指の問題です。一番高い音(あるいは低い音)を小指が担当する事はよくあることですが、腕からの力を直線的に鍵盤に伝えるには、小指が力を支える力を備えていなければなりません。試しに机の上に小指の先だけをつけ、腕全体の重みを載せてみましょう。私の場合は震え始めます。ピアノ演奏の拙劣さを言う言葉に「筋肉弾き」と言うものがあるそうですが、この小指の問題は、握力に関わるものではなく、いわゆる脱力演奏を支える腕の力の伝達にかかわるものなので、さすがに最低限必要な筋力であるように思われます。回数を重ねてすこしずつ鍛えていけばよいのです。