いつもお世話になっております。
Youtubeの動画説明欄にも書いたとおり、部門ごとに分けて練習していく方針としました。リストのベートーヴェン交響曲ピアノ独奏編曲には、印字の時点で振ってありますから、一般的な練習方法なのでしょう。結果的にはAからZまでの26分割です。具体的に以下に示します。
A
冒頭から、右手の開きが非常に厳しい第一主題の提示部まで。
B
第二主題の提示部です。全く同じ音階が一度繰り返されて、第一主題の変奏(C)へと接続するまで。長いですが、覚える必要がある動きは実質半分くらいです。
ピアノの練習で一番つらいのは、楽曲が完成するまでは、キーを叩いて耳に入ってくる音が音楽としては全く意味をなしていない点がはっきりとわかってしまうことでしょう。練習とは、目の前で完成していないことを知ることと同義でありますので、長い道のりを想起するには十分なわけです。いやはや、いったい何度投げ出してきたことでしょう。世の中忍耐がものを言うのです。いつか完成するなど、信仰がなせる業かもしれませんが、可能であるという直観なり信仰がなければ、誰も為し得てはいないわけです。膨大な時間をかけました、果たして完成するかもしれません、できないかもしれません。時間のかけ方は、何をするにしても丁半博打と言えましょう。
→第4回へ