バガテルの方はひとまずおいておいて、なんとかなりそうなマズルカの方に手を出していきたいと思います。
ショパンのマズルカ作品68は、ピアノの詩人の遺作であるマズルカ作品68の4を含む遺作集となります。ポーランド国定版であるエキエル氏による校訂譜は、遺作集のシリーズBに収められています。手あかのついていない楽曲を好んで取り上げるピアニストだと、遺作に限らず1から3も、たまに取り上げる傾向にあるようです。作品68は、気の利いた小品が多いショパンならではの隠れた名曲集と言えましょう。
作品68の1は、見開き2ページで終わってしまう楽曲です。他のマズルカよろしく、単純な2部形式で、快活な部分と歌う部分に分かれています。 この曲の演奏と言えばなんといっても、ミケランジェリのものが優れたものと言えましょう。他では全集のために弾いているようなものが多い中で、わざわざ取り上げているだけでもうれしい限りです。
使用楽譜はIMSLPにある、ショパンの弟子として有名なミクリ版を使用することにしました。理由は無料であることと、弟子の視点からの校訂を信頼したからです。
弾き始めてから気がついた事なのですが、クリントヴォルト版だとかなりに相違がみられれます。
ポーランド音楽出版社 (2010-03-01)
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