録音について
「マイク音量等を最小限に絞って収録すると音が割れない」らしいので試してみたら、本当に割れていませんでした。これで、下手な演奏も耳に耐えるものになることでしょう。
カルメン変奏曲
さて、難技巧の目白押しとして知られるカルメン変奏曲にも容易な部分があるもので、その中から、経過句を選んで数日練習したものを以下に掲載します。101小節と58から61小節までの二つの区間です。
どうでしょうか、まるで形になっていないでしょう。それもそのはずです。繰り返しますが、手を出してから数日です。しかしながら、58から61小節の方は、何となく原曲の疾駆パッセージを思い出させる部分があるのではないでしょうか? 笑ってはいけない。これが練習の糧となるのです。
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ショパン:マズルカ
おまけとして、ショパンの遺作マズルカも載せておきます。
こちらも、音を大方さらうことができるという状態から、相変わらず上達しないわけですが、 これも暗記不足が原因でしょう。音はばらつくし、気を抜くと上がっていくメロディーラインにリズムの癖がついているのも見逃せません。
ところで、フリードリッヒ・グルダの録音には、どうも自宅で収録したのではないかと思わせるような残響に乏しい録音に出くわしますが、ということは、我が家の録音環境とほとんど同じようなもの(アップライトとグランドの差はありますが)ということです。内容の差は歴然でありまして、ハンデがあるにもかかわらず、どうしてグルダの音楽は形がはっきとしているのでしょうか? 不思議でなりません。そういえば、ホロヴィッツにも自宅録音がありました。『ザ・ラスト・レコーディングス』も自宅での収録でした。いつか、ああいう風に弾いて録音を作ってみたいものですね。