この曖昧さが気になるのも、この作品の魅力によるのだ。魅力はどこに置いておいても変わらない。余暇の楽しみを少しだけ底上げしてくれる、あの旋律が美しいのである。
第2番は、右手はすべて和音と重音進行をのみで構成され、旋律はそのもっとも高い音でつながっている。そして、演奏者にとって避けられないのが、全体にわたって採用された複合リズムである。右手:左手=3:2という最も基本的なパターンだが、こういうものは、初心者にとって、見るだけで気分が落ち込むものだ。しかし、ショパンが旋律の自由な運動を強く望む時、必ず現れるのがこの技巧である。避けては通れない。
こういうものは厳密かどうかはともかく、慣れるのが手っ取り早いように思われる。慣れれば後で調整が効く。慣れる方法としては、以下の拍子を手で机なり膝なりを叩いてみると良い。
右手:●● ●
左手:● ●
●=拍
いきなり譜面のリズムを再現するのは難しい。最初は、1拍目は両手同時だが、左手の2拍目が、右手の2,3拍目の間に入る事を意識すれば良い。
しかし、このままでは不正解なので、右手の三連符にあたる拍子の音価を均等にする。耳は右手の拍が「タ、タ、タ、タ、タ、タ、」と均等であるかに注意し、それに応じて、左手は右手に合わせる。
右手:●●●
左手:● ●
●=拍
② 運指は、エキエル版を全面的に信用して良い(少々値が張るけれども)。無理のない進行を基本にした、まんべんなく指を使う運指で、弾きやすさはに加えて、どの指が弱いのかがわかるのもポイント。運指にしたがって、鍵盤を上から押すような感覚でなぞっていくといいでしょう。
ところで、弱い指を強くするにはどうしたらよいのだろうか。ピアノは、肩から腕そして手にかけての筋肉で演奏するものだが、肩と腕の力を鍵盤に伝えるのは指である。腕立て伏せをやってみればわかるが、上体を支えることができる方や腕と指では、比べようもないほどに力量の差異はあり、指はその荷重を耐えなければならないが、私のような手の小さい人(普段は8度、無理して9度しか届きません)が和音をやる場合は特にそうだが、手を広げて鍵盤を押す関係で、指の力の入れ方は、「つかむ(握る)」のではなく「伸ばす」もので、一般的な握る握力とは違う。
手の運動は、手に張り巡らされた腱が腕の筋肉によって伸展することによって実現する。腱を動かしているのは腕の筋肉である。本当はサーモグラフィーでも使えば一目瞭然だろうが、簡単な方法として、指で鍵盤を押してみる際に、その腕を反対側の手でつかんでいれば、筋肉の運動を確認することができる。「つかむ(握る)」とは別の筋肉が動いているはずだ。結論から言えば、その筋肉を鍛えれば良いわけで、アマゾンで簡単に探してみたら、リハビリ器具にその手のものがあり、早速購入して試してみると、全然手を開くことができなかった。鍛える余地があるわけだ。しばらく試してみることにする。
あとは、譜読みをして、回数を重ねれば、コルトー張りのルバートもかけられるようになる(かもしれない)。
結果は以下の通りである。2分強で終わってしまうのに、再生時間が長いのは、譜読みが万全でないため。
技巧
第2番は、右手はすべて和音と重音進行をのみで構成され、旋律はそのもっとも高い音でつながっている。そして、演奏者にとって避けられないのが、全体にわたって採用された複合リズムである。右手:左手=3:2という最も基本的なパターンだが、こういうものは、初心者にとって、見るだけで気分が落ち込むものだ。しかし、ショパンが旋律の自由な運動を強く望む時、必ず現れるのがこの技巧である。避けては通れない。
練習
① 複合リズムの弾き方について、ヒントを得ようといろいろ見て回ったが、どれも参考にならなかった。最小公倍数がどうのという机上的説明や、一小節あたりの右手左手それぞれの演奏時間を均等にすればよいという無意味な説明もみたが、この手の説明が平気な顔をして流布している原因を考えれば、つまりは頭で処理するよりも聴覚上不自然でなければ良いという意味ではないだろうか。こういうものは厳密かどうかはともかく、慣れるのが手っ取り早いように思われる。慣れれば後で調整が効く。慣れる方法としては、以下の拍子を手で机なり膝なりを叩いてみると良い。
右手:●● ●
左手:● ●
●=拍
いきなり譜面のリズムを再現するのは難しい。最初は、1拍目は両手同時だが、左手の2拍目が、右手の2,3拍目の間に入る事を意識すれば良い。
しかし、このままでは不正解なので、右手の三連符にあたる拍子の音価を均等にする。耳は右手の拍が「タ、タ、タ、タ、タ、タ、」と均等であるかに注意し、それに応じて、左手は右手に合わせる。
右手:●●●
左手:● ●
●=拍
② 運指は、エキエル版を全面的に信用して良い(少々値が張るけれども)。無理のない進行を基本にした、まんべんなく指を使う運指で、弾きやすさはに加えて、どの指が弱いのかがわかるのもポイント。運指にしたがって、鍵盤を上から押すような感覚でなぞっていくといいでしょう。
ところで、弱い指を強くするにはどうしたらよいのだろうか。ピアノは、肩から腕そして手にかけての筋肉で演奏するものだが、肩と腕の力を鍵盤に伝えるのは指である。腕立て伏せをやってみればわかるが、上体を支えることができる方や腕と指では、比べようもないほどに力量の差異はあり、指はその荷重を耐えなければならないが、私のような手の小さい人(普段は8度、無理して9度しか届きません)が和音をやる場合は特にそうだが、手を広げて鍵盤を押す関係で、指の力の入れ方は、「つかむ(握る)」のではなく「伸ばす」もので、一般的な握る握力とは違う。
手の運動は、手に張り巡らされた腱が腕の筋肉によって伸展することによって実現する。腱を動かしているのは腕の筋肉である。本当はサーモグラフィーでも使えば一目瞭然だろうが、簡単な方法として、指で鍵盤を押してみる際に、その腕を反対側の手でつかんでいれば、筋肉の運動を確認することができる。「つかむ(握る)」とは別の筋肉が動いているはずだ。結論から言えば、その筋肉を鍛えれば良いわけで、アマゾンで簡単に探してみたら、リハビリ器具にその手のものがあり、早速購入して試してみると、全然手を開くことができなかった。鍛える余地があるわけだ。しばらく試してみることにする。
あとは、譜読みをして、回数を重ねれば、コルトー張りのルバートもかけられるようになる(かもしれない)。
結果は以下の通りである。2分強で終わってしまうのに、再生時間が長いのは、譜読みが万全でないため。