会社によっては、資格取得を奨励する制度があるかもしれない。何でもいいから、受かってしまえば、給料が少し増えるし、拍も付く、落ちたところで、知識は仕事で使わないこともない、と言うことで、手を出したのが消防設備士乙種第6類であった。
資格の内容や、試験範囲の細目などは、「消防設備士乙種第6類」で検索すれば大量に出てくるので、そちらをご覧ください。
参考書
国家資格と言うことで、多少身構えて参考書を買い求めたのであるが、私が一冊目に買った(後にあまり大きな声で言えない理由で二冊目を買ったが内容はほぼ同じ)のが、過去問とセットになった参考書で、大体200ページにも満たなかった(最新版では300ページ強あるらしい)。これで全部かと、こちらにとっては簡便に済んで良いことのはずだが、何となく拍子ぬけであった。
なお、難易度は、普通自動車運転免許よりは間違いなく難しい。
勉強法
勉強法、といっても珍しいことは何もやっていない。教科書にあたる部分を一通り読み、問題を解き、間違えた部分の解説を読み、知らず知らずの間に読み飛ばしていた教科書の部分を再読、これを延々繰り返す。教科書の字句を覚え、破棄前の書類やチラシの裏に記憶を頼りにそれを書きつける、教科書を開いて内容の成否を確かめる……要するに暗記である。
理解するのは当たり前、暗記して問題が解けてできたことになる。取り組んでいる時は比較的真剣であった。
どこかにも書いてあったが、試験範囲の大部分が消火器の話なので、試験近くになると「消火器」とみるだけでうんざりしてくる。すごく飽きる。この点が多少合格率を下げる要因になっているのではないかと思われる。何でもそうだが、根気が必要である。
試験直前
実は、一度落ちていて、「次は落ちることができない」と、不合格通知を受け取った時には思ったものだが、「消火器」の字を見るだけで、なんとなく嫌な気分になり、次の試験は半年後と言う中途半端な時間の開きもあってか、まったく勉強が手につかず、2回目の試験日直前の土曜日を迎える。そこで、参考書を会社事務所に置き忘れたことに気が付くのである。我ながら情けないと思ったものだった。とりに休日の事務所に行くわけにもいかず、書店で買い求めたが、これが先に言った二冊目で、単色刷りから二色刷りの違いはあったものの、ほとんど同じことが書いてあり、一冊を使いこむのが正解かと思われる。
試験ではよくあることだが、試験直前に(二冊目で)見ていた部分が出題されていた。怠けていても、最後まであきらめなければ、いいことがあるかもしれない。
一度目がギリギリの点数で落ちたため、今回はギリギリの点数で受かったのだろうと思っている。こんないい加減な受験をしたことがなく、合格発表なんて見る気もしなかったが、試験機関(一般財団法人消防試験研究センター)から結果が葉書が送られる仕組みなので、いやでも結果を知ることになる。あけてびっくりというわけだ。
ところで、申請には県の収入証紙(収入印紙ではない)が必要なのだが、それの販売所がそろいも揃って土日休みである、さてどうしたものか。
リンク:一般財団法人 消防試験研究センター