編集時間は30分でした。
取りかかってみればすぐに終わる仕事ではありましたが、一か月前の自分の姿という点が、ある種の励みになっていたのだと思います。「一か月前だから、今とは明らかに違う(だろう)」という、現在の録音がないにもかかわらず(ないからこそ)、進歩を夢想することができるわけです。
録音は、最も盛り上がる部分の前哨の入口まででした。
9月6日現在、譜読をはじめ様々な点が更新されております。
譜読は、最も盛り上がる部分の前哨の真ん中まで進んでいます。この楽曲を取り上げたことのある方ならご存知でしょう、冒頭現れた経過部の変奏、怒涛の重音が繰り広げられるそのすぐ手前までです。
「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」はじめました。
ドビュッシーの『子供の領分』の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を取り組み始めました。こんなことをやっているから、ラヴェルの「トッカータ」の進捗状況が改善されないわけですが、一向に崩しきれない、それどころか傷一つつかない岩盤のような難曲を前にし続けていれば、モチベーションは下がる一方。気分転換もたまには必要と言うものです。「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」は、ベネデッティ・ミケランジェリで聴いて以来継続して好きだったというのもありますが、短くて、重音よりも単音が多く配されていて、緩急内容豊か、ということで選びました。
採用楽譜は、今のりに乗っているベーレンライター社の版です。楽譜屋でたまたま見かけた今月の一冊の一つだったと思います。同曲の製本された楽譜をもっていなかったのと、触れ込みシールを簡単に読んでそのまま買った記憶があります。解説(独・仏・英の欧文三種)が本全体の半分を占める気合の入ったものです。長い上に専門分野ですが、英語があるので何とかなるでしょう。なんでも、作曲者のピアノロールも参考にしたとか。
当該弾きたいシリーズの開始記事はこちらから。